見せかけの有効求人倍率
非正規をここまで世の中に流行らせてしまった原因は?
それは、単に職を増やしたいとの思いと、有効求人倍率を上げるために取った政策が発端だと思います。
そして、有効求人倍率が上がれば、国内的にも対外的にも見掛けは良くなりますので、日本は良い国で株価やなんやからが上がることになるのでしょう?
しかし実態は、バイト、パート、派遣などの非正規の求人が増えているだけで、正社員(まともな職のまともな給与)の求人については減る傾向にあります。
企業側に有利な派遣
なぜ正社員の求人が減る傾向にあるのか?それは・・・
人件費の高い正社員を雇うよりも、人件費の低いバイトや派遣などの方が経費が削減できますので、企業側にメリットがあるからです。
そして現在は、非正規で働く人が「4割以上」もいるという現状になっています。
また、非正規の場合、基本的に給与が低いので、多くの非正規がそろってお金を使わなくなり、経済としてはデフレになる傾向へと傾きます。
非正規はやる気がない!?
それが、ここ20年続いているといわれている、日本がデフレから脱却できない理由の1つだと思います。それを知ってか知らずか安倍首相は・・・
不合理な待遇差を是正することで、人のやる気につなげていく。同一労働同一賃金を実現します。この同一労働同一賃金は先ほど申し上げましたように、非正規のときには無かった責任感が、正規になって生まれてくる。
これはまさに経営側にとっても生産性が上がっていく。売り上げが増えていく、利益が増えていく、成長していく、必ずプラスになるはずである。
要は、非正規だから責任感もやる気もない。そこで、同一労働同一賃金にするから、非正規でもやる気と責任感を持って働けということ?
しかし、やる気があり正規並に働いても、非正規ということで低い給与に甘んじるしかないのが現状で、同一労働同一賃金なんてのは、もう何年も前からいっていることだと思います。
時代の流れだから仕方がない!?
そこで、非正規ではなく正社員になって給与を上げたいと思っても、正社員の求人は減っていてパイは少ないのだから、やる気だけではカバーできない面があると思います。
結局、派遣なんて企業の都合の良い労働(雇用)形態があるからで、それを是正しない限りは、正社員の求人は一向に増えない負のループになると思います。
そして、正社員の職を掴めない人は、経験不足や知識不足などを理由に、正社員へとはい上がる道は、歳を重ねるごとに閉ざされことになると思います。
それも、時代の流れだから仕方ないのかもしれませんが、今後多くの人は、雇用が不安定になったり給与が下がるなどはあっても、良くなることはないんだろうなと思うわけです。
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