隣人とトラブルで夫が刺殺される
犯罪の加害者が賠償金を支払わず、経済的に苦しみ続ける被害者や遺族は、後を絶たないといいます。
なぜ犯罪被害に遭った上、苦しい生活を強いられるのか。
2001年に殺人事件で、夫を奪われたUさん(女性・66際)は嘆く。
夫が、隣家に住む幼なじみの男とトラブルになり、路上で刺殺された。
夫婦で緩衝材の町工場を営み、夫は納期を守ろうと早朝から夜遅くまで働く、とてもまじめな人だった。
夫婦と切り盛りしていた工場は廃業
その後、大黒柱を失い、工場は傾いた。
Uさんが切り盛りしていたが、売り上げは減り続けて、4年後に廃業した。
国が支払う犯罪被害者等給付金は、事件時にUさんが激しく抵抗したことなどを理由に、減額されてしまう。
支給されたのはわずか125万円
Uさんは転居を余儀なくされ、ホテル清掃などのパートで生計を立てた。
賠償金が支払われず
男は殺人罪で、懲役8年の刑が確定
民事訴訟で、8000万円の賠償命令が確定したが、なかなか支払われず。
その後、男が所有する不動産の名義を親族に移していたことが分かった。
Uさんは、法務局に通い男の不動産を特定し、別に起こした裁判で資産隠しが認められた。
そうまでしても手にしたのは一部だけで、弁護士の費用などを引くと、手元には多く残らなかった。
加害者が病死
10年間の時効で、賠償請求権を失う前に再提訴しようとしたが、男は病死した。
それ以上の賠償を勝ち取ることはできなかった。
今でもパートを続け、生活は楽ではない。
裁判などで賠償命令を勝ち取っても、実際に支払われないことも多いといいます。
そこで、被害者側が経済的に困窮する例が、後を絶たないそうです。
また、加害者に資力がなかったり、支払わずに連絡を絶ったりするケースもあるとのこと。
世の中は理不尽
上記の記事を読んで、世の中は理不尽だと感じてしまいました。
真面目に働いて暮らしていただけなのに、突然夫を失いその後工場も失い、被害者にも関わらず生活が困窮してしまう。
それでも、賠償金が満額払われていたなら、生活は安定していたと思います。
しかし、賠償金が満額払われることはなく、加害者が亡くなり話しは終了してしまう。
仮に私が同じような立場になったら、世の中を恨むというか、生きて行く希望すらなくなってしまうと思います。
セミリタイア人気ブログランキング ⇦ クリックして頂けると更新の励みになります!