貧困ビジネスについて
以下、ある記事の抜粋になります。
経済的に困窮した社会的弱者を対象にしたビジネス全般を「貧困ビジネス」と呼ぶ。
非正規労働者の賃金をピンハネする「日雇い派遣」も貧困ビジネスに該当する。
もっとも悪質とされるのは、目をつけた社会的弱者たちに生活保護費などを「不正受給」させて、そのカネをかすめ取る「囲い屋」の存在。
新宿駅近くのネットカフェで求人誌をめくっていたN氏。
「個室寮完備」「3食付」「日払い相談可」と謳われた土木作業員の募集広告を見つた。
仕事はなく生活保護を打診
早速、指定されたさいたま市内の事務所まで面接に赴く。
しかし、面接では不況で土木の現場がないことを告げられ、生活保護の申請を打診される。
入所後、生活保護の認定を受けると、月1回役所から支払われる生活保護費(12万5000円)は、施設にすべて取り上げられる。
入所者に支給されるのは「日払い500円」と呼ばれる、1日500円の現金支給、月に1度の「支給日」に支払われる5000円。
合わせて月2万円以外の10万5000円は、食費と寮費に消えていく。
もちろん、食費と寮費はその価値に見合うものが提供されているわけではない。
劣悪な環境
室内は「2畳」ほどのスペースで、床は畳。部屋の大半を占める簡易式のベッドは、壁と同化している。
食事(晩飯)は基本的にはレトルト食品だ。
本部から送られて来て、炊事場にある2台の大型冷蔵庫で凍らせてある、レトルトの食材を油で揚げるかレンジでチンするだけ。
朝飯は午前10時に食堂に用意される即席ラーメン。
また、クーラーを使えるのはどんなに暑い日でも14~23時まで。
入浴は「週3日」しか許されず、一般家庭と同じサイズの風呂場を入所者全員が交代で入ることになる。
怠け者ビジネス
これだけ明白な搾取の構造があるにも関わらず、入所者に反発の色は見られない。
N氏いわく、ここは仕事しなくていいし、まずい飯だけどとりあえず3食食えて、タコ部屋だけど寝るところはある。
その上お小遣いまでもらっちゃうと、もう働く気力なくなるよなとのこと。
国が生活保護を支給する前提には「自立支援」であるが、当施設では就職活動が「禁止」されているのだ。
もしかしたらこれは「怠け者ビジネス」なのかもしれない。
入所者が怠け者になってくれることが、この手の業者にとっては最も好都合だからだ。
税金の無駄使い
上記を読んで、これだけ劣悪な環境にいるにも関わらず、反発しないのはなぜなのか?
それは、上記にも書いてあるように、働かずとも3食食べられて、お小遣いまでもらえるから。
そして、一番大きいのは本人が詐取されているとは思ってないか、詐取されていることに気付いてないのだと思います。
もしくは、気付いていても気付かないフリをして、今の環境に甘えているか、満足してしまっているのだと思います。
だから貧困ビジネスが成り立つのだと思います。
とはいえ、本人たちが満足しているならと、貧困ビジネスを放置していても良いのかといわれると…
生活保護は税金から払われていますので、放置するわわけにはいかないと思います。
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