日雇いで働く40代前半のFさん
以下、ある記事の抜粋になります。
千葉県のFさん(40代前半)は、1日9500円の日雇いの仕事に月に何度か就きながら、社会復帰を目指す。
生活費は主に両親を頼っており、貯金はおよそ20万円。
ネクタイをしめてスーツ姿で取材に現れたFさんは、この20年間を語ってくれた。
首都圏の私立大を2000年3月に卒業した。
企業に勤めて、そのうち結婚もして、子どもができる。こう想像していた将来は、第一歩目の就職でつまずいた。
心が折れる
エントリーシートを書いても足切りされてばかりで、実際に総合適性検査(SPI)に進んだのは2社くらいでした。
鉄道会社を希望し、私鉄を中心に就活した。
鉄道会社が難しそうだと察知すると、アルバイトの経験を生かして、食品関係の企業などにも対象を広げた。
約70社にアプローチしたが、大学4年の夏に心が折れた。
いったん就活はやめた。
卒業後はアルバイトを転々とし、精神疾患と闘う生活が始まった。
摂食障害うつ病ひきこもり
食品関係や美術品処理のアシスタントを経験した後、求人に応募して警備会社に契約社員として採用されかけた。
しかし、健康診断で引っかかり、内定が取り消しに。
当時は、身長180センチで体重105キロ。脂肪肝による健康状態の不良を指摘された。
ダイエットしながら、リバウンドの怖さにおびえて摂食障害に。
うつ病も患った。24歳だった。
しばらくひきこもり、次に働いた食品工場ではミスをした。ギョーザをつくるのに粉の配分を間違えた。
想像からかけ離れた人生
3日目の昼、派遣会社の営業担当者と食事をしながら言われた。今日付で退職になった。申し訳ない。
想像していた人生からどんどん離れていった。
デイケアに通い、福祉施設の作業所での軽作業などを転々とした。
定職に就きたいとは、今も思っています。ただ、年齢や体調のことを考えると…
仕事のない日は、なるべく自宅から出て近所を自転車で走ったり、相談支援の事業所に顔を出して、プログラムに参加したりしている。
正規雇用は考えていない。自分に合ったところで生きていく。
最後に
上記を読んで、私も就職活動で50社ぐらい落とされましので、Fさんの気持ちも大変さもわかります。
しかし、就職活動で心が折れてしまえば、就職することはできません。
ましてや、就職に失敗したとかロスジェネ世代だとか、そういったことを理由にしていては、前には進めないと思います。
また、70社も受ける気力があったのに、なぜ途中で諦めてバイトに逃げてしまったのか、とても残念に思いました。
そして、そこが想像していた人生と違ってしまったことの始まりのような気がします。
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