奨学金返済で家賃が払えずカラオケ店で寝泊まりする元会社員

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転落したきっかけは奨学金

負け組として漂流するのは、中高年だけではない。

都内で日雇いの製造業で働いているTさん(男性・20代後半)が転落したきっかけは「奨学金」だった。

親は共働きで、毎日の生活にも苦悩している姿を見てきた。

僕にとって大学に行くには、奨学金を借りるしか選択肢はありませんでした。

日本学生支援機構の「学生生活調査」(’16年度)によれば、奨学金を受給している学生の割合は、大学学部(昼間部)で「48.9%」。

今や奨学金を借りるのは当たり前となっている。

奨学金と家賃を払うとマイナス

当時の仕送りは月2万円。

後の苦労も知らずに「大学から近い」という理由で借りたアパートの家賃は6万円、支払うだけでも一苦労だった。

バイト漬けの毎日を送り、楽しいキャンパスライフとは無縁の生活でした。

大学卒業後、某人材派遣会社に就職した彼を待ち構えていたのは、毎月10万円の返済だった。

手取りは15万円。奨学金と家賃を支払うだけでマイナスです。

もっと安い家に引っ越したいと思っても、その代金すら捻出できない。

奨学金を返せず自転車操業

本業の収入だけでは到底資金繰りができないので、夜勤のバイトを始めました。

しかし、無理がたたって体を壊すハメに…。

どうすることもできず、消費者金融からお金を借りて奨学金を返済するという、自転車操業に陥りました。

一度悪い方向に走りだした自転車はもう止められない。

そして、家賃の支払いすらままならなくなった彼は、なすすべもなく住まいから追い出されてしまった。

ホームレス生活はこれで約半年、夏場は公園で野宿もかえって新鮮でしたが、冬になり寒さを実感しました。

カラオケ店で寝泊まり

今は月額室料1500円で、利用し放題の某カラオケに寝泊まりしています。

24時間営業の店舗もあり、毎回ワンドリンク代だけ取られますが、ネットカフェに泊まるより断然安い。

個室に寝袋を持ち込んでいます。

でも、こんな生活をいつまで続けるのか、考えただけで死にたくなります。

カラオケ店の迷惑にならないように、滞在には気を使っている。

月額制カラオケは、1日1回しか使えないし、店員の目も気になるので、24時間カラオケに滞在することはしません。

まだやり直しが効く年齢

私も自費で大学を卒業したので、Tさんの苦労がわかります。

それでも私の場合は、幸い自宅から大学に通っていましたので、家賃や食費などは掛からず学費だけでしたので…

バイトの収入だけで、学費を払うことができました。

そして、私が仮に奨学金を借りていたら、もしかしたらTさんのようになっていた可能性もあると思います。

それでも、Tさんの年齢は20代後半ですので、まだやり直しが効く年齢だと思います。

そこで、日雇いではなく安定した収入の正社員を目指すなどで、今のカラオケ生活から抜け出せるチャンスがあると思います。

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