少子高齢化時代
先進国の中でも類をみない少子高齢化時代に突入した日本。
30~40代という働き盛りの時期に、両親の介護問題に直面する人も少なくない。
都内の印刷会社に勤めていたUさん(30代後半・女性)もその1人だ。
Uさんに故郷の長崎から悲しい知らせが届いたのは、今から1年ほど前のことだった。
お母さんが自転車で転倒して骨折したんです。
明らかに状況がおかしかったので病院で調べてもらうと、パーキンソン病と診断されました。
親の介護で地元に帰る
私は1人娘で、父が自分だけでは母の面倒が見きれないというので、地元に帰って働くことにしました。
社交的で面倒見もよく、友人が多かったUさんの母。
掛け持ちで、複数のパートをこなすほどの働き者だったが、病魔はその言動をガラリと変えてしまった。
飲む薬が毎月変わるのですが…
中には、副作用がきついものもあって、無気力になったり足のふるえが止まらなかったり。
母は料理が好きなのですが、味覚がなくなってしまったことにも落ち込んでました。
母の介護で父が豹変
そのうち、財布をなくしたり、トイレットペーパーを勝手に持ってきてしまったり、認知症のような行動が目立ち始めて。
目が離せなくなってしまった。
地元に戻ってから当初は、派遣社員として事務職に就いたUさんでした。
しかし、母の介護が原因で遅刻や早退を余儀なくされることもままあった。
ある程度は覚悟していた。と語るが、想像を超えていたのは、頼りになるはずの父の豹変ぶりだった。
母の介護を巡って私と言い合いになり、ついには暴力を振るうようになりました。
親の介護のため無職になる
突き飛ばされ、拳で何度も殴られ、救急車が来たほどです。
比較的大人しい性格だったのに、子供のように怒りっぽくなって、正直、父の認知症も疑っています。
結果、不安定な両親の面倒を1人で見ることになったUさんの負担は倍増。
派遣社員として働くことが困難になり、今年に入って退職した。
無職となった現在、収入は両親が受給する年金のみ。
貯金を切り崩してなんとか凌いでいるが、先細りは明らかだ。
日に日に心配になる親の介護
私の親も、父は杖があってもまともに歩けない状態で、認知症ではありませんが…
物忘れが激しく、耳も遠くて大声で話さないと聞こえません。
また、母は歩けないとか認知症などのことはありませんが、老人特有の腰が大きく曲がってしまいました。
とにかく、父も母も高齢ですので、いつ介護状態になってもおかしく状況です。
そういったことを考えると、常に介護すべき日がくるかもしれないと、覚悟を持って日々生活しています。
また、若いときはこんな日が来るなんて、みじんも思っていませんでした。
しかし、年齢が高くなるにつれて、親の体のことや介護のことなどが、日に日に心配になっています。
セミリタイア人気ブログランキング ⇦ クリックして頂けると更新の励みになります!