年収増が見込めない日本
35~39歳の男性正社員の平均年収は、現在約500万円程度
しかし、年功序列や終身雇用が崩壊した今、これ以上の年収増が見込めない人がほとんど。
さらに、グローバル化やIT化の流れを受け、賃金格差は広がるばかりで、負け組会社員は今後も増え続けるといわれている。
そこで、起業や転職に成功すればいいですが、リスクは高く相当な運と実力が必要
とはいえ、会社に居続けるにしても、現状から踏み出すことが大切です。
今の40代サラリーマンには、その決断と行動が求められている。
Tさんの経歴など
そんな時代の到来を察知してか…
500万円という平均的な収入を捨て、いち早く踏み出した先人がいる。
Tさん(40歳)の例を紹介しよう。
有名私立大学の大学院を卒業後、大手電機メーカーに技術者として就職したTさん、その後一貫して空調開発に従事してきた。
ところが、不況や円高によって会社の収益は圧迫され、給与は入社3年目を頂点に右肩下がり
それでも年収は570万円だったが、将来に閉塞感を感じ始めていたときに、ある転機が訪れた。
転職で勝ったと思うも失敗
上海に本社のある中国系電機メーカーからヘッドハンティングの話がきたんです。
肩書は技術顧問、待遇も駐在員に相当するもので、提示された年収は1100万円、断る理由が見つからなかった。
転職先の上海では、独身男には広すぎる一等地の超高級マンションに、運転手付きという厚遇が待っていた。
当時を「勝ったと思いましたね」と振り返るTさんだが、その生活も長くは続かなかった。
3年間の契約期間が過ぎると、更新されなかったのである。
使い捨てにされる運命とはわかっていたけど、せめて10年は働けて貯金も増せる予定でした。
再就職を試みるも…
失意のTさんは、日本での再就職も試みた。しかし……。
中国での3年の経歴がマイナス評価され、面接の場で「国を売ったんですね」と露骨にいわれたこともありました。
年収500万円以上の会社は全滅
それならば、物価の安い中国で自営業でもやろうと思い、少ない貯金から出資して、上海市内に日本人向けの居酒屋をオープンしたんです。
現在、大野さんの月収は約20万円、年収500万円と比べると半減
さらに、急激なインフレに晒されており、今や上海の物価は東京と同レベルにまで上昇、生活は日を追うごとに苦しくなるばかり。
転職することのリスクは大きい
転職は成功することもあれば失敗することもある。
転職回数が多い私の経験でいえば、転職が成功するか失敗するかは、半々(50%)ぐらいの確率だと思います。
ただし、それは相応のスキルなどがある場合で、経験などがない場合は、失敗する確率が高いと思います。
そこで、転職には大きなリスクがあり、できることならしない方が良いと思います。
とはいえ、人それぞれいろいろな考えがあり、生活のことなどを考えて、高い給与を目指すのは悪いことではないと思います。
しかし、転職に成功すれば良いですが失敗したとなると、前職より待遇や人間関係が悪化する場合が多いと思います。
また、転職のリスクは待遇のことだけでなく、転職癖が付くのも大きなリスクだと思います。
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