新型コロナで株価が急落
新型コロナウィルスのパンデミックで、世界中の株価が急落しました。
なぜ株価が急落したのでしょうか?
株価に影響を与える要因は色々ありますが、その代表格といえる「業績」「金利」「需給」の3つから考えてみたいと思います。
まずは「業績」、新型コロナウィルス感染が拡大し、世界中でヒトとモノの行き来が止まってしまいました。
企業活動が機能不全に陥って「業績」の急速な悪化が見込まれています。
だから、株価が急落したのです。
株価急落の原因
つぎに「金利」、金利が上昇すると企業は資金が借りにくくなり、企業活動が滞って株価の下落要因になります。
でも、今回は関係ないですね。なぜなら、新型コロナウィルスで「金利」が上昇した訳ではありませんから。
そして「需給」、需給とは、株式を買いたい人が多いのか、売りたい人が多いのか、という話しです。
感染の収束が見通せない中「株価はどこまで下がるか分からない。そんなリスクには抱えられない。早めに手放そう! 」と売りが殺到しました。
四半期ごとに運用成績がチェックされる機関投資家は、その傾向が強いでしょう。
「我先に売りたい!」という悲壮感が重なり、株価が急落したのです。
業績を見越して株価が急落
さて、ここまでの基本的な話に、少しだけ理論的な話をつけ加えます。「業績」が株価に反映される理屈です。
ざっくりいえば株価とは、企業が将来生み出す利益を現時点の価値に換算したものです。
また、近い将来の利益よりも、遠い将来の利益の方が不確実ですから…
前者と後者が同じ金額だとしても、遠い将来の方が不確かな分、現時点での価値は小さく換算されます。
逆にいえば、現時点の株価に与える影響は、近い将来の方が大きいのです。
そして、新型コロナウィルスで近い将来の利益見込が急速に悪化したので、株価が急落したのです。
安く買うチャンス到来!?
以上は、現時点での話です。
そして、半年後や1年後には、現時点の株価急落に大きな影響を与えている、近い将来は過ぎ去っています。
そこで、半年後や1年後の近い将来の利益が、現時点での近い将来よりも少しでも改善していれば、株価はどうなるでしょうか?
業績と株価の理屈に従えば、株価は上昇しているでしょう。
これが「何十年かに一度のショック」の後に、株価が急上昇する理由のひとつです。
ですから、新型コロナショックでも「いまできること」として認識すべきは…
今まさに、投資の大原則「安く買って、高く売る」の「安く買う」チャンスが到来しているということです。
最後に
確かに、現在株価は大きく下がっていますので、株を安く仕込むというか買うチャンスなのかもしれません。
しかし、新型コロナウイルスが、今後も収束せずに長引くことになれば、株価は下がる一方になると思いますので…
たとえ株を安く買ったとしても、その後株価が下がってしまっては、利益が出るところか損失は膨らむばかりです。
そういったことを踏まえて…
長期・積立・分散投資の積立投資が良いといわれていますが、それも株価が下がり続ければ、損失が拡大するだけです。
そこで、株の格言で「もうはまだなり、まだはもうなり」といわれるように、新型コロナの収束が見えない段階では…
いくら株価が安くなったとしても、全力で株を買うのは、時期尚更なのかなと個人的に思っています。
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